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明朝体への違和感?

気になっていたポスターがあります。ある展覧会のポスターなのですが、光朝で組まれたこの画家のお名前、最後の「三」の字の座りが悪い……。一文字だけ横画を太らせているのです。

yuzo.jpg

強いコントラストが特徴の光朝ですから、「三」のように横画ばかりの文字は、太い縦画がないぶん他の文字より弱く見えるのは道理です。しかしだからといって、この例のように一文字だけ手を加えてしまうと、バランスがおかしくなって美しさが損なわれるように感じます。

ところが先日、東京国立博物館にまた別の展覧会を見に行ったら、さらに度肝を抜かれてしまいました。入館すると音声ガイドのポスターが目に飛び込んでくるのですが、ナレーション役の俳優さんのお名前が次の画像のように組まれていたのです。

koji.jpg

たぶん小塚明朝です。最後の一文字をご覧ください。解説するまでもなく、漢字の「二」であるべき文字がカタカナの「ニ」になっています。はじめの例と同様の意図でこのように処理したのでしょうか。ここまでくると、デザイン上の配慮というよりも、もはや誤植の域に達しているとも思うのですが……。

太めの明朝体だと縦画の多少で黒みに大きな差が生まれるのはわかります。しかし、そもそも明朝体とはそういう特徴を内包した書体です。長年明朝体に親しんできた私の感覚では、上の例のように手を加えられているとムズムズします。手を加えず普通に組んでみたのが下図です。

yuzokoji.jpg

普通のままの方が圧倒的に美しいと個人的には思います。しかしここで取り上げたような処理を施している例も見受けられるということは、明朝体の「約束事」が、もはや世間では自明のものではなくなっている証左なのかもしれません。

コメント (3)

もけ:

さすがに「石坂浩二」のほうはカナの「ニ」にしかみえないですね。
誰か指摘しなかったんだろうか・・・

とおりすがり:

この展覧会ですな。
http://www.fukuzawa2009.net/2008/12/post-202c-1.html
縦書きのポスターでも「ニ」になってるよ!!

kyo:

やりたい放題ですね。
フォントを冒涜してます。

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2009年02月10日 13:35に投稿されたエントリーのページです。

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